久しぶりに鬼平犯科帳を読み返していたらハマりまくって、もう一冊、もう一冊、と読む手が止まらなくなり、他のことには気が回らなくなっていた。
読むことにどっぷりと埋没していた。
何かに夢中になるとそればっかりになりがちな私ではあるが、それほどに読むことに飢えていたんだな、という実感がある。
思えば最近はアウトプットばかりでインプットがあまりなかった。
バランスを取るためには良かったのかもしれない。
さて。
鬼平犯科帳が面白い理由は様々あるが、ここでひとつ取り上げるとしたら、単純な勧善懲悪の話ではないところだ。
善も悪もくっきりはっきり切り分けることなどできないなぁ、と読むたびにつくづく思う。