十よりかへるもとのその一
Bing Image Creatorによる抹茶のイラスト。
まだまだどっぷり鬼平犯科帳にハマっている。
そして読み返しながら、ふと、昔と今では同じものを読んでいても、心に響くところが少し違ってきていることに気がついた。
昔はあまり気にもとめなかったことに、ふと目がとまり気がつくことがあるのだ。
そこで思い出したのが千利休のこの歌。
稽古とは一より習ひ十を知り
十よりかへるもとのその一
これは茶道に限らずあらゆることに当てはまると思う。
読書も然り。
泳ぎもそうだ。
時々、自分の泳ぎがわからなくなることがあるが、そういう時は初心に戻って、身体の動きをひとつひとつ確認しながら練習を繰り返す。
すると、ああ、これか、これだ、と気がつく瞬間がやってきて、また少し自分の泳ぎが進歩する。
きっと、十を知ったからおしまい、となってしまったら成長も止まってしまうんだろう、と思う。